月の見え方って、実は一緒?大きさが違って見える理由

2018年4月1日

どうも、わかたけです。

 

皆さんは、夜空をゆっくり見上げる事ありますか?僕は犬の散歩もあるので、夜に夜空を眺める事がよくあります。

 

今日のお月様は大きいなぁ…とか、今日は小さいけどキレイだ…なんて思って散歩してる訳なんですが…最近驚愕の事実を知りました。

 

色々な大きさに見えているお月様ですが、実は大きさは全く一緒なんです!いや、そんなハズないと思ったんですが紛れもない事実のようです。その驚きを皆さんにお届けするべく、今回の記事にしてみました。本当にびっくりしますよ。

 

月の大きさ

まず最初に…みなさん月ってどれくらい大きいと思いますか?おそらくですが、月で宇宙服を着て作業している映像とかを、みなさん見た事があると思います。その時に人と月の表面を対比して漠然と「月って大きいんだろうなぁ…」となんとなく理解しているでしょう。

では実際の数値で、月がどれくらい大きいのか分かりやすく説明しましょう。その大きさですが、直径にすると約3474キロメートルあります。

距離で言うと、なんと!東京から中国の四川省あたりまでの距離があるそうです。歩いて月を一周すると一体何日かかるのでしょう。これだけは言えますが、きっとかなり疲れると思います。

 

また、月と地球の距離ですが384400キロメートルです。地球の直径が12742キロメートルなので地球30周ちょいになります。日頃何気なく見上げていますが、実は月と地球ってもの凄く遠く離れているのです。

月に限らず、色々な星もそうですが…これってすごいですよね。そんな遠い場所のモノがこうやって人の肉眼で捉える事が出来るんですから。

それだけで、色々な惑星や星が地球スケールでは計り知れない大きさなんだと理解できます。夜空を華やかにしている色々な景色は、まさに宇宙スケールの風景なんだと言えます。

 

目に見える月の大きさの違いとその理由

では、早速本題です。普段から目に見えている月の大きさって、本当に一緒なのか?

 

答えはイエス!

 

大きさはほぼ同じです。まぁ厳密に言うと、スーパームーンと呼ばれる月が地球に最接近する場合は近くにある訳ですので、普段より大きく見えます。

また地球は円なので月が地平線の近くにある時は、距離が一番遠い状態です。なので、ほんの少し小さく見えます。ですが、いつも感じている大きさの違いには到底及ばない、小さな違いだけなのです。じゃあなぜ大きさが違って見えるのか?

 

それは、ズバリ!目の錯覚が原因と言われています。

 

錯覚とは思えない位のハッキリとした大きさの違いなので本当に驚きですよね。ちなみに、太陽も同じく大きさは違って見える事があります。もっと言うと、夜空の天体でもこの現象が起こるそうです。これらの事を天体錯視と呼びます。

 

さて、月に話を戻しましょう。月の見え方として、どういう状況で大きさの違いが出るのか?

一番分かりやすい対比としては、お月様が空の高い位置にある場合と地平線の近くにある場合です。この二つの場合は大きさに明らかな違いを感じると思います。高い位置にある場合は小さく見え、低い位置にある時は大きく見えるのです

 

ここまで説明した、錯覚により月の大きさが違って見える現象ですが、なぜ起きるのか?

実はこのメカニズムはまだ詳しくは原因究明がされていないようです。

 

 

いやいや…錯覚だなんて、信じられないと言う方。確認する方法があります。やり方はいたって簡単ですから、すぐにでも出来ます。まずは5円玉を用意して下さい。

 

そして、夜に空を見上げて月が大きいなぁと思ったら、5円玉を持って腕を目一杯伸ばします。そして、大きいと思った月と5円玉の穴を月に合わせてみましょう。

すると…あら、不思議。さっきまであんなに大きく見えていた月が、小さな5円玉の円にすっぽり収まると思います。なぜなら実際に見える月の直径は腕を伸ばした腕に持った5円玉の穴とほぼ同じサイズっだからなのです。

 

ちなみに、今回の天体錯視について調べていて、僕がいつも疑問に思っていた事が解けました。

 

ちょうどスーパームーンが取り上げられた時期の事です。すごい大きくてキレイな月が出ていたのでスマホで撮影しました。何枚も写真を撮ったんですが…どれもこれも画面で見ると月が小さく映っていたんです。

 

目で見ると本当に大きくてすごいのに…凄く不思議だったんですが、カメラの写し方が下手なんだろうと思っていました。でも、それは天体錯視だったんですね。

 

 

色の違いも天体錯視?

月が大きく見える時に、月の色が赤く見える事が多くないでしょうか?邪悪な感じの月に仕上がってる時があると思います。この色の違いも天体錯視なんでしょうか?答えは、錯覚ではなく本当に違う色に見えています。

 

これは大気の影響による現象で、月が地平線に近いときに、赤っぽく見えやすいそうです。なぜかと言うと、皆さんが普段目にしている光は、可視光線といいます。これは白っぽい色に見えます。目には白っぽく見えますが、一般的には虹のように7色の色が混ざっています。(厳密には7色ではないのですが)

 

月からの光が私たちの目に届くまでに、光は地球の大気を通過する事になります。7色の中で青い光は大気中の分子にぶつかると、散乱されやすい性質があります。大気を通過する時間が長くなればなるほど、散乱してしまい私達の目に届きにくくなってしまいます。反対に、赤い光は大気中を通過しても、散乱されにくい為に私達の目まで届くのです。

 

地球を覆っていいる大気の厚みは、基本的にどこでも同じ厚さで覆われています。しかし地上から見ると、地平線方向つまり水平方向は大気が厚い状態になっています。球体の上に立ったイメージをして下さい。

 

その状態で地平線方向を見ると、同じ厚さの大気を少し角度をつけた状態で見ている事になりますよね?という事は、大気を斜めに貫いているので光が大気を通過する時間が増えてしまうのです。

 

 

その結果、目に届く光は赤い光となりその月が赤く見えてしまう訳なんです。

 

まとめ

いかがでしたか?僕は写真で取った月の小ささの原因が分かったので、すごい勉強になりました。でも人の身体って本当に不思議だと思いました。不思議な上に、正確でもないんだなぁと考えさせられましたね。よく目に見える事だけが、事実ではないなんて言いますが本当に事実だけではない身近な例だと思います。

 

たまには、こんなサイエンスな記事を楽しいもんですね。機会があればまたやってみたいです。

 

では、また。わかたけでした。

 

見た目が違う月って色々ありますよ。

ブルームーンやブラッドムーンとは?

豆知識

Posted by wakatake