フォークリフト免許は取得するべき!現役オペレータが語るその三つの理由。
どうも、わかたけです。
突然ですが、みなさんはフォークリフトって知っていますか?こんなヤツです。
物流系や工場などで働いている方は絶対に知っていると思います。僕は物流系の仕事をしているので、かれこれ10年以上フォークリフトを運転しています。これ以外にも荷役機器に乗りますが、フォークリフトほど使用頻度の高い荷役機器はないと思います。
今回は、そんなフォークリフトに乗るために必要な免許について、その有用性をご紹介していきたいと思います。これからフォークリフトの免許を取ろうと考えている方や、取得して何かメリットってあるの?って思っている方へ何かの参考になれば幸いです。
フォークリフト免許を持つべき三つの理由
さて、ここからは実際に仕事でフォークリフトを使っている僕が考える、フォークリフト免許をオススメする理由を書いていきたいと思います。僕の経験ですので、全てに当てはまる訳ではありませんが、この免許に対する一般的な考え方だと、思ってもらって大丈夫だと思います。
フォークリフト免許を必要な場面が多い
このフォークリフトという機械は、ものすごく万能な選手だと思います。おそらくモノを動かしている場所には、ほぼ置いてある機械だといっても過言ではないでしょう。フォークリフトの利便さを考えると当然だと言えます。どのような場面で使われるか、その理由も合わせて書いてみます。
①物流業において、作業の効率化&迅速化への用途
物流業界では、基本的にフォークリフトがないと作業が出来ません。製品を倉庫に保管し、製品を出荷する、この作業の中で、人間の手作業だけで対応するのはあまりに効率が悪く、逆にコストがかかります。
例えば、300カートン(個)の商品があったとしましょう。モノの重さや大きさにもよりますが、1カートンの重さが20キロ程として…人間がこの商品をトラックに積み込もうとすると、一体どれだけ時間がかかると思いますか?
恐らく30分以上かかると思います。
フォークリフトの場合はどうでしょう。パレットと呼ばれる板に、商品を積んでそのパレット自体をトラックに積んでいきます。今回の場合ならば一つのパレットに50カートン積んだとして、パレットを6枚分トラックに積めば終わってしまいます。時間にすると5分もあれば積み込みは終わるでしょう。
30分も汗をかきながら、300カートンの商品をトラックに積む作業を、フォークリフトならば汗一つかかず5分程で作業を終わらせられます。
25分も短縮できると、近い場所への配達ならば商品を目的地に到着させるのも可能になります。物流はモノを動かす事でお金が発生するので、この差はかなり大きいのです。
②人の力で動かせないモノを、簡単に運ぶ事が出来る上に移動に制限が少ない。
人間にはとても持てないモノでも、フォークリフトならば楽に移動する事ができます。例えば、工場などで1トンを超える製品を運ぶ時。また製品を置く土台や製品の部品、または製品を作る道具など…それらの重量物を素早く、なおかつ簡単に移動させる事ができるのです。
フォークリフト以外の荷役機器でも可能です。例えばクレーンを使って移動させるとしましょう。クレーンは自身の旋回範囲、天井クレーンならばその移動範囲の中でしかモノを運ぶ事はできません。
ですが、フォークリフトならばタイヤで走れる所であればどこでもモノを運ぶ事ができます。この融通のきく所が、多くの場面で使われる理由なのです。
③アタッチを変える事により、万能の荷役機器に変身する
基本的に、フォークリフトの荷物をすくう部分には2本の鉄のつめがつけられています。しかし、この爪をバケツ形状のものに変更すると、砂のようなバラ物の荷役にも使えます。その他にも物を左右から両手で押さえる様な動きをするアタッチもあります。
このように、少しの変更で多くの場面で使う事が出来るようになるオールマイティな所も、よく使われている理由になります。
これらの理由により、普段からモノを移動させる事が多い場所には必ずといっていいほど置いてあるフォークリフト。フォークリフトを見かける場所が多いという事は、それだけフォークリフト免許を使ってする仕事が多くあると言う事です。
仕事が多くあるならば、それに関連する会社もたくさんある訳で、就職や再就職する際に少しでも有利に働くのではないでしょうか。
操作技術を身につければ、年をとっても使える
フォークリフトの運転は、思っているよりも難しいものではありません。パレットをすくって運ぶだけならば、正直車の運転が出来る方ならば誰でも出来ると思います。
しかし、それ以上の作業をするにはそれなりの経験やコツを身につける必要があります。色々な荷役機器がありますが、僕はフォークリフトの運転が一番奥深いと思っています。フォークリフトを手足のごとく使って、重量物を自分の意志どおりに動かすのはかなりの技術が必要です。
ですが、経験をつんでその技術を習得する事ができれば、年を取ってもその免許と技術が武器になります。
僕の会社の場合ですが、定年退職した後もアルバイトで会社に雇用されている方が多数います。多くの方は、フォークリフトオペレーターとしての雇用です。年齢的に体力仕事などはさすがに出来ませんが、往年の技術によりバリバリと第一線で働いている姿を見ると、将来この免許を持っていて良かった…と思える時がきっとくると考えています。
免許取得の敷居が低い
資格や免許取得をするには、難しい試験があったり何カ月も学校に通わなければいけないモノもあります。しかし、このフォークリフトの免許に関してはかなり簡単に取得する事が出来るといえます。
まず、フォークリフトが扱える重量(最大積載荷重)によって免許の種類が分かれます。
この重量が1トン未満ならば、「特別教育」そして1トン以上ならば「技能講習」といわれる講習をうける事になります。「特別教育」の場合は学科6時間、技能6時間の講習を受けると修了証が交付されます。
「技能講習」に関しては、すでに持っている免許などで講習の時間が変わってきます。
四つのコースに分かれます。具体的に、どのように違うかというと…
※一番講習時間が短い方の場合(11時間)
①大型特殊自動車免許(限定無)所持者
②自動車運転免許(普通、中型、大型、大特(限定有))所持者で、フォークリフト特別教育を修了し、3ヶ月以上の最大積載荷重1トン未満のフォークリフトの運転業務に従事した事がある場合。
この方は、学科が7時間、技能が4時間の計11時間で講習が修了します。講習日数も二日と短く、受講料も1万2千円程で取得できます。
※2番目に短いコース(15時間)
①フォークリフト特別教育を修了し、3ヶ月以上の最大積載荷重1トン未満のフォークリフトの運転業務に従事した事がある場合。
この方は、学科11時間、技能4時間の計15時間となります。日数は2.5日となり費用も1万6千円程で取得となります。
※3番目に短いコース(31時間)
①自動車運転免許(普通、中型、大型、大特(限定有))所持者
少し長くなり、学科7時間、技能が24時間となります。日数は4日となり費用は3万円程になります。
※最長のコース(35時間)
上記3つのコースにどれも該当しない方
学科11時間、実技24時間の計35時間となり、日数は5日かかります。費用は3万5千円程となります。
試験もそこまで難しいものではありませんので、しっかりとまじめに講習をうけていれば間違いなく受かると思います。かなり気楽に挑戦できる資格だと言えますね。
また、働いている方で雇用保険に入っておられる方は資格取得の際にこちらの給付をうける事ができるので、ご参考に。
フォークリフトを運転する上でのデメリット
当然デメリットもあります。そこも書いていきたいとおもいます。
座り仕事の為、結構腰に負担がかかる
3時間4時間座りっぱなしで仕事をする事もありえます。当然腰への負担があります。走行する所が平坦ならよいのですが、良くない所だと車のようにサスペンションがしっかりしていないので、衝撃もダイレクトに伝わります。
それが毎日つづくので、慢性的に腰や首などへの負担がかかります。
意外と給料には繋がらない
色々な会社があるので、一概に言えませんが…正社員で物流系で働く時は、フォークリフト免許を持っている事が基本だったりするので、資格手当など給料へ反映される事が少ない気がします。
反面、アルバイトや派遣などでのフォークリフトオペレーターは時給が少し高めに設定されているので、恩恵を感じられるかもしれません。
事故をした時が危険である。
何事もそうですが、何かに集中していると違うところへの注意が散漫になります。特に荷物を動かしている時に、バックなどをしたりすると後ろに人が居た!なんて、よくあります。
人を引いたり当ててしまうと、かなりの確率で重大災害になってしまいます。
また、フォークリフトは小回りが利くように、ハンドルがかなりキレるようになっています。ですので、速度を出している時に急ハンドルをきると簡単にフォークリフトは転倒します。
その時、搭乗者は投げ出されて、最悪の場合フォークリフトの下敷きになり死亡してしまった…という、過去の事故例もあるように、自身も事故をすると死んでしまう事がありえます。
どんな運転でもそうですが、過信や慢心による操作で重大事故につながる事がある…という事をしっかりと頭に入れて運転しなければいけません。
まとめ
いかがでしたか?今回はフォークリフト免許について、僕が考える取得するべき理由を書いてみました。正直、あまり規模の大きくない倉庫や、工場などでは無資格で運転をされている方も多いかもしれませんが、この行為は「労働安全衛生法違反となり6月以下の懲役または50万円以下の罰金」が課せられます。
ある程度の規模の会社となると、これらの違反をして罰金を受けたり信用が落ちるくらいならば、しっかりとした有資格者を雇用しようと考えるハズです。
この先、フォークリフトに変わる荷役機器もまだまだ開発されそうにありませんし、これからも需要のある資格だといえます。需要があるからには取得する意味は十分あるでしょう。
これから、物流関係や工場系の仕事をするからには、是非とも取得する事をオススメします。また現在、働いている人もスキルアップを目指して免許取得を目指してはいかがでしょうか。持っていて損はしない資格だと思います。
では、また。わかたけでした。
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