自分の経験はスキルになりえます。僕がパソコン修理のバイトをした時の話。

2018年4月1日

 

どうも、わかたけです。

 

みなさんは、今までどんなバイトをした事がありますか?今は、スマホで検索すると無料で求人情報が見られるようです。僕が学生の頃は、バイト情報誌は買うものでした。

 

さすがに、自分にマッチした求人が無いと、買うだけ無駄なので書店やコンビニで立ち読みして、良いバイトがあればその本を買って、目的の会社に連絡する。

 

ケチくさい話ですが、学生時代の時給って平均700円台でしたので、情報誌代はなかなか大きい出費ですw

 

そんな時代の人間からすると、バイト求人が無料で検索できるなんて、良い時代になったなぁと思います。そんな事を考えていると、むかし僕がやっていたバイトの事を思い出したので今回は、それを記事にしようと思います。

 

若い時のバイトは、社会に出る為の修行です

バイトを始めたのは、高校一年の時からです。社会人になって就職するまで、何かしらバイトはやっていました。今になって思えるのは、大人になるとずっと働かないといけないんだし、学生時代くらいは、もっと違う事に時間を使えば良かったなぁと、少し思ったりします。

 

でも、お金を稼ぐ事の大変さや、そこでの経験は学校なんかでは学べるものではないので、後悔はしてませんし、自分の視野を広げるって点では大きくプラスだったと思います。

 

バイト経験の中で、一番ながく働いていた業種は、飲食ですね。定番の居酒屋さんなど。元々、料理を作る事が嫌いではなかったので、楽しく仕事できましたし料理について色々勉強できました。なので、今でも家でご飯を作ったりもします。
最初のバイトのお話はこちら

 

その他にも、配送や運送会社の構内作業とか、スーパーで食品の実演販売をした事もあります。それらのバイトを経験して、今でも自分の役に立っている事もありますし、全然使ってない知識もあります。

 

でも、学生から社会に出ようとする時に言い方が悪いですが、社会人の真似事をできるんです。それも、お金をもらってね。

 

こんなありがたい事は無いと思います。それが将来進みたい道だったりすると、リアルな現場を見れるんですから、すごい勉強になると思います。

 

若い頃の苦労は買ってでもしろ…なんて言いますが、若い頃のバイトは進んでやる方が、自分の為になると思います。本業をおろそかにしては、本末転倒ですが。

 

衝撃を受けたあるバイト

印象的だった仕事があります。高校を卒業し専門学校へ進学したのですが、退学し、フリーターをしていた時期でした。この時の自分に会えるなら、思いっきり頭をひっぱたいてやりたいwものすごく甘い考え方を持っていた時期でした。

 

毎週、求人誌をチェックしていたところ、ある求人が目に留まりました。仕事内容には、倉庫内作業と書いてあります。家から近い事もあり、時給もそこそこ良かったのですぐに連絡したのを覚えています。

 

 

面接の日に合格を言われ、次の日から早速仕事が始まりました。仕事は、某大手パソコンメーカーの修理センターでの仕事でした。修理で引き取られたパソコンを修理部門に仕分けして持って行き、反対に修理完了したパソコンを、ユーザーに発送する。構内仕分け作業ってやつですね。

 

某運送会社で、夜間の構内仕分け作業をやっていた僕にとって、楽勝な仕事内容でした。これは、当たりバイトを引いた!とすごく喜んでいました。

 

そんな中、一週間ほど経った頃に事業所の所長に呼ばれました(某大手パソコンメーカーに雇用された訳ではなく、業務委託された下請会社に雇用されてます、なので所長は下請会社の社員さんです)

 

パソコンって使った事あるかな?と聞かれたので、はい少しだけですが…と答えました。(家にオンボロパソコンがあったので)すると、じゃあ、明日から物流業務から修理業務へ移ってね。

 

はっ??修理業務って、何?

 

所長の言葉の意味が分かりませんでした。

 

 

専門の技術者がやると思ってた…

所長の言葉通り、次の日からパソコンの修理部門に異動となり、パソコンを修理する事となりました。正直な話、パソコンの修理なんて、メーカーで教育された専門の技術者がやるものだと思ってました。

 

パソコンにめちゃくちゃ詳しくて、自作パソコンとか作れたりするような人がするんだと。

 

パソコン修理の業務を行っていた会社は、ウチの会社以外に2社くらい入ってました。ウチのバイト先は、基本的には物流会社なのですが、システム開発もしている会社だったので、その関係で修理業務に入っていたのかもしれません。

 

修理業務の内容なんですが、割り振られた故障パソコンの、診断、見積もり、顧客への連絡対応、修理、清掃、ここまでを各個人で進めます。

 

他社の人を入れて15~6人で、修理をしていました。正直、僕のような素人に出来る仕事ではないと思っていました。

 

と、思っていたんですが…実際やってみると仕事内容はすごく簡単でしたw診断はまず、データが破損していないか?を診断します。これも診断ディスクが勝手にやってくれますし、データ異常でなければ各ハードの交換をすればいいだけ。

 

修理依頼が、「○○を読み込まない」とか故障個所が分かってる時は、本当に楽勝なんです。対応する当該ユニットを交換するとほぼ100パーセント直ります。で、一度ユニットを付け替え本当に動作するかを確認して、正常に動けばお客様に電話やFAXで見積もり連絡をします。

 

ここで、見積もりOKをもらえばユニットを交換して、パソコンの外装や中の清掃をして終了です。保証期間中の修理なんて、見積もりの必要がないので即部品交換して返送です。正直な話、パソコンを触った事がなくても出来ちゃう仕事です。

 

ただ、この仕事で唯一めんどくさかったのは、お客様対応でした。直接電話で、状況説明などを行うんですが、クレーマー全盛の時代です。

 

例えば、6、7年しか使っていないのにパソコンが故障した!!修理代なんて払えない!!って言うんですよ。いやいや、それだけ故障も出ずに動いてたのなら十分でしょうが!w

 

それとか、ノートパソコンのキーボード部分にコーヒーをぶちまけといて、俺の使い方に問題は無い!これくらいで故障なんて、初期不良だ!とか…普通に言う人達が居るんですよ、この世の中。僕が反対の立場なら、恥ずかしくてとても言えません。

 

一応、対応できる所までは個人で対応するんですが、クレーマーはメーカーの担当者さんに回します。彼らは基本、修理代がタダになるまで駄々をこねるので、僕たちでは何も出来ないんですよね。最終的には、だいたい修理代無料になってました。

 

時代も変わったので、今では修理センターの中身も変わっているかもしれませんが、その時の修理センターは、こんな感じでパソコン素人が修理をしていたんです。

 

僕の母親くらいのパートのおばさんが、普通にノートパソコンを分解して、ハードディスクを交換してましたからw

 

まぁ、逆に言えば誰にでも修理作業ができるように、メーカーがシステム化してマニュアルを完璧に作ったから、あの業務体系で問題なく業務遂行が出来たのかもしれません。

 

ちなみに、他のメーカーさんの修理センターは、どんな中身なのかは知りませんので、同じ内容かは分かりません。

 

このバイトで取得できるスキル、資格

資格に関しては、特に必要としていませんでした。現在、パソコン整備士協会が管理しているパソコン整備士という資格があるようです。この資格があるから就職や給料に大きく影響する…という話をあまり聞かないのですが、パソコンメンテナンスを仕事としているのならば、ちょっとした肩書きになるのではないのでしょうか。ただ、ちょっと意味が分からないのですが、年会費を毎年協会に納めないといけないらしいです。

 

身に着くスキルとしては、パソコンに対して恐怖心は薄れるようになります。ハードの事も分かるようになり、経験が積めると自作パソコンを作る事ができるまでにはなると思います。僕はそのレベルには達しませんでしたが、実際に作っている人もいました。

 

経験する事に無駄な物なんて無い

人間関係も良く、仕事も楽しかったんですが…一年ほど経った頃に、修理センターが移転する事になりパソコン修理の仕事は終わりました。

 

その時、社員さんに気にいられ、物流業部門で正社員として就職するんですが、その会社も業績不振で、その一年後に倒産してしまいました…。

 

正直、パソコンに詳しくなる事もなく、パソコン関係で使えるスキルは身につきませんでしたが、その時顧客対応でお客様と電話していたのは、今でも自分に役立っていると思います。

 

こんな感じで、時間は浪費する事になりますがバイトする事って、本当に良い勉強になると思います。今の時代、ブラックバイトってのがあるみたいなので、そこの見極めだけはしっかりしないといけませんが…。

 

バイトで時間を、どうせ使うなら何か少しでも自分のスキルになるような事を身につけましょう。

 

では、また。 わかたけでした。